異国の人が見た日本
珍しく、わたくし“ふらっと”が最近読んだ本2冊のご紹介です。読書速度では、まったく“ぶらっと”には敵いません。(^^;
1冊目は現代日本で新聞記者として働く英国人が書いた日本。
日本の良いと感じるところも悪いと感じるところもそのままに書いてあるのが良かったです。自分たちには当たり前に映るものが、海外の人にはこんなに不思議に感じられるのかと・・・。その視点の違いが新鮮でした。
読みながら「それはちょっと違うぞ。( ´・ω・`)」とか「まったくその通りだ!(`◇´*)」と思うところなど色々でした。特に日本語についての話は面白かったし、ジェントルマン氏(自転車屋のおじさん)の話は心がほっこりしました。
2冊目はトロイの遺跡を発掘したことで有名なシュリーマンがその6年前に清国と日本を訪れた時の旅行記です。時は幕末!シュリーマンが訪日する1ヶ月前に龍馬が桂小五郎と下関で会合をし、武市半平太が切腹させられています。
開国に揺れる日本で、まったくそれと関係なしに日本を見ているシュリーマンの手記は、とても興味深いものです。あくまでその目に映った日本の姿に脚色などありません。勘違いはあるけど。(^^;
愛宕山から増上寺を見下ろし、徳川歴代の霊廟を見ているところなどうらやましいの一言です。以前、現在残っているお墓をいくつか見ましたが、往時の面影はありませんから。
この2冊、どちらがお薦めかと言えば断然シュリーマンの方なのですが、どちらにも共通しているのが著者が否定的でも肯定的でもなく、ありのままに見たもの感じたことを書いているところです。特にシュリーマンは「文明をどう理解するか」によって日本は文明化されているともされていないとも言えるとしています。その多角的な論理性が好印象でした。
(byふらっと)
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コメント
英国人プラントハンターの日本滞在記「幕末日本探訪記(ロバート・フォーチュン)」著、フランス人風刺画家の挿絵が楽しい「ビゴーが見た日本人(ジョルジュ・ビゴー)」、越後の家老の娘に生まれ後にアメリカに渡った「武士の娘(杉本鐵子)」あたりもおススメです。お貸ししますよー。
投稿: TK | 2014年5月21日 (水) 00時10分
おお、ありがとうございます。
未読本が山のようにありますので、急いでいません。
今度お目にかかれるときにでも、貸していただけると
嬉しいです。(^-^)
投稿: ふらっと | 2014年5月21日 (水) 23時21分