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2013年8月28日 (水)

「武士道」読了

数年前に日本国の首相が「国というものがなんだかよくわからない」などと発言した頃から、一度は読んでおきたいと思っていました。ところが、複数の出版社から色々な翻訳で出ているので、「どれを読んだら良いかよくわからない」状態で読まずじまいになっていたんですよ。
原語で読めると良いのですが、そうもいかず。ちょうど読む本が途切れた7月頃に購入してみました。「今さらか!?」とか言われるかもしれませんが、だからといって読まないよりは読んだ方が良いよね。(^^;)

「日本には宗教教育がなくて、どうやって道徳を教えるのか?」という外国人の疑問に答えようと書かれた本なので、外国人に日本人の精神を説明する趣旨がメインです。現代でも世界的に礼儀正しく正直と言われる日本人の道徳観の成り立ちが的確にまとめられています。
それだけでなく、「つまらない物ですが」という謙遜の理由とか、現在でも外国人が不思議に思うことが明治時代には既に解説されていたというのも驚きです。

「武士道の精神はこれからの時代も維持されるのか」といった未来への展望や、「武士道そのものは町人階級までは行き渡らなかったものの、大和魂として広く日本人の道徳形成の根幹を成した」という主張も興味深かったです。
昨今は日本人のモラル低下が言われていますが、それでも諸外国に比べてまだまだ捨てたもんじゃありません。そういう道徳観の見直しや、日本人として自らを振り返り自戒するにも良い読み物でした。

明治の翻訳なので言葉が難しすぎて、読むのに時間が掛かりました。ちょっとずつ読み進めて、(合間に他の本を2冊くらい読んだりして)1カ月ちょっとだったかな。(^^;)
これから読むなら現代語訳をお勧めです。他にも、先週本屋に行ったら「別冊宝島『武士道とは何か』」なんてものが出ていたり、amazonで検索すると「まんがで読破」なんてものまであるので、取っつきやすいのから入るのが良いでしょう。順番が逆になってしまいますが、私も読みやすいやつで読み返したいと思います。

(byぶらっと)

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コメント

おお!懐かしいですね。
私は学生時代に読みましたよ。
明治人でもあり、クリスチャンでもあった新渡戸稲造の日本人観も色濃く反映されているなぁと思いましたね。
当時のクリスチャンにとっては、天皇と云う存在と宗教の共存に悩むことも多かったようです。
そんな中で、新渡戸稲造は国際人として、まずは日本人としての立ち位置を求め、その上で外国人に日本人の寄って立つべき思想として「武士道」と云うものがあると、海外に紹介したようです。
ただ、本来の江戸時代からあった「武士道」の根幹と、明治人である新渡戸稲造の「武士道」観には、やや認識の差があり、新渡戸稲造の「武士道」=古来からの「武士道」ではないと云うところも、差し引いて読むべきでしょう。

合わせて読むと面白いのは、新渡戸稲造の愛弟子だった女性教育家河井道の半生を描いたノンフィクション「陛下をお救いなさいまし」でしょうか。
新渡戸稲造とはまた違った宗教観と天皇観を持った一人の明治人の生き方と考え方が描かれていて、興味深いです。
ちなみに本書は映画「終戦のエンペラー」の原作とされていますが、映画本篇とは殆ど内容も描いている人物(河井道は映画には出て来ません。)も違うので、映画を観ていなくとも気にならずに読めます。

興味があれば、ぜひご一読を。d( ̄  ̄)

投稿: 囃屋 佗助 | 2013年8月29日 (木) 02時23分

 多くの人が勘違いされているようですが、この「武士道」は「明治」なって書かれた物で、武士の本来の姿である「戦国時代」からの物ではありませんからね。ですから、後からの理由づけみたいな感じがします。それと外人向けですからねぇ。
 私は本来の「武士」としての道は別なのかな?って思います。

投稿: ハギハラ | 2013年8月29日 (木) 06時33分

■佗助さん
若い頃に読まれているとはさすが!
そして、詳しい解説どうもです。私の文章力では、こうも的確に纏められませんでした。
「武士」がいなくなった後の武士道だからこそ、現代にも通じるものがあるんじゃないかと思いました。

お薦めいただいた本も読みたいところですが、難しい本はしばらくお休み。(^^;) 軽めの本が溜まっているので、そちらを消化したいと思います。
いつかは読みたい本のリストには入れておきますね。

■ハギハラさん
タイトルだけ見て短絡的に考えると、そういう勘違いをすることもあるんですね。
五千円札になった時点で肖像を見れば想像がつきそうだし、実際に読んだことがなくても「外国人向け」くらいは常識の範囲と思ってましたが。(^^;)

「本来の武士」というのも戦国以前か太平の江戸時代かでも随分違うでしょうが、いずれにしても今じゃ「?」って感じでしょうね。
現代の日本人が道徳の根幹として読んでおくには、明治の身分制度の下で書かれた本書がちょうど良いんだと思います。

投稿: ぶらっと | 2013年8月29日 (木) 19時55分

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