How to make G.K.(14)
「HowTo」カテゴリでキットを作る14回目、「3.表面処理 (3)パーツの合わせ目の修正」です。
パーツの合わせ目で修正が必要になるのは、仮組の時にチェックしておいたパーツの合いがキツすぎるかユルすぎるかのどちらかです。
まずは、「パーツの合いがギリギリ」な部分から。
パーティングラインと同じ要領で、ナイフで削ったりヤスリがけして整えましょう。
「キャストの伸縮によりパーツがやっと填るくらいギリギリという部分を塗装の厚みでパーツが太る分も計算してほんの少し多めに削る」という作業なので、当然のことですが削りすぎないように気を付けないといけません。
「ほんの少し」の加減ですが、塗装の厚みなんてコピー用紙1枚分あるかないかという微妙なもの。それでいて無視できないというのがやっかいです。パーツを合わせてみて、ちょっとだけグラグラするくらいでしょうか。
パーツの分割位置にも寄りますが、組み立てようとして塗装が剥がれるよりは、見えるか見えないか程度の隙間が空く方がマシです。
まぁ、削りすぎちゃったとしてもリカバリーできるのがガレージキットの良いところ。次の「パーツの合いがユルユル」な場所の修正もするので、安心して削ってみてください。
さて、「気泡埋めと一緒に」と先送りしておいたパーツの合わせ目の隙間も修正しましょう。渚には該当箇所がなかったので、今回は違うキットを使っています。ゲートを削りすぎてパーツの合わせ目に隙間が開きすぎた事例です。
まず、パーツの片側にメンタムやリップクリーム等を塗り、ポリパテが剥がれるようにしておきます。反対側のパーツはヤスリなどで表面を荒らして、ポリパテの食いつきを良くしておきます。
そして、ヤスリで荒らした側にポリパテ(モリモリ)を盛って、メンタムを塗った側にムニッと押しつけます。
固まるまでずっと押さえておく...なんてことはムリなので、手を離しても大丈夫なように置く場所や固定方法は先に考えておきます。 この程度のパーツならパテの粘度で安定するので手を放しても平気ですが、大きくて重いパーツの場合は立てかける場所などを用意する必要があります。
パテが柔らかすぎると作業がしずらいので、気泡を埋めている間に少し固くなり始めた頃のパテを使うのがコツです。もちろん固すぎては綺麗に「ムニッ」とできないので、ランナーなどいらないパーツで試して、作業しやすい堅さを確かめておいてください。
大事なのは一発で「ムニッ」と決めること。何度もやり直したり「ムニムニ」と弄ったりすると、パーツの隙間が綺麗に埋まらなかったり、メンタムが効かなくなってパーツが外れなくなったりします。その時はやり直し覚悟で、割ってください。
ポリパテが硬化したら、パーツをパクッと割ります。 メンタムなどの塗りが薄くて剥がれにくい場合は、マイナスの精密ドライバーなど適当な物を隙間に入れてこじります。
あとはパーツを合わせて様子を見ながら、外側と内側を削って調整します。 このやり方だとパーツの合わせ目がピッタリし過ぎになりますが、時間と共にパテが多少引けるのでちょうど良くなります。「ムニッ」としてから長期間おいて削る場合は、ほんの少し緩めに調整してください。
ここまでくれば表面処理ももう一息ですよ。
(byぶらっと)
| 固定リンク
コメント