How to make G.K.(13)
「HowTo」カテゴリでキットを作る13回目、いよいよガレージキット最大の難関(?)「3.表面処理 (2)気泡埋め」です。
専門の業者が真空脱泡機を使って複製したものは別ですが、アマチュアが自然注型(いわゆる“手流し”)で複製したキットはどうしても気泡が入ってしまいます。m(_ _)m
これもガレージキットの醍醐味と諦めて、地道に埋めていただくしかありません。
で、気泡には大きく2種類あります。
型の中でキャストの巡りが悪くて抜けきらない空気が残ってしまったものと、キャストが湿気等で発泡してしまったものです。
前者は毛先や指先などの細い部分や、複雑に入り組んだ服のシワなどに0.5~2mmくらいの大きめの気泡が残ります。
後者はキャストが炭酸のように発泡した結果、型取りの際に上になっていた面に0.1~0.3mmくらいの細かい気泡が沢山できます。通常の気泡と区別するため「微細気泡」とか「エアインチョコ」と呼ばれます。こちらは細かくてサフを吹かないと見えないことが多いので、次回以降サフを吹いてから処理したいと思います。
というわけで、今回は前者の普通の気泡を埋めましょう。
こちらは比較的修正しやすいです。
主なやり方は2通り。パテで埋める方法と、パーツを切り出した際に捨てずに取っておいたゲートやランナーで埋める方法です。
気泡は球形をしていて、大概の場合は表面より奥が広くなっています。 このままでは奥まで綺麗に埋められないので、まずは入口を広げます。
面にある気泡はナイフで丸く抉ります。角にある気泡は切り込みを入れるようにナイフで切り出します。穴を広げた後は、埋め忘れないように再度印を付けておきます。
パテを使う場合はポリパテ(モリモリ)で埋めます。隙間ができないように少し盛り上げるくらいが良いと思います。
隙間ができちゃったら再びパテを盛れば良いのですが、二度手間はイヤなものですからね。 ランナーを使う場合は、広げた気泡の形に合わせてランナーを削り、瞬間接着剤で接着します。
パーツの角の方がやりやすいですが、ランナーを丸く削っておけばパーツ面の丸い気泡も埋めることができます。
パテや接着剤が硬化したら、ナイフやヤスリで削って整えます。削る時はゲートの時と同様に、パーツの曲面を意識してください。削りすぎたらパテを盛るところからやり直せば大丈夫です。
気泡の数が多いと大変ですが、気泡埋め自体はそれほど難しい作業ではないと思います。
長くなってきたので、前々回に「気泡埋めと一緒に」と先送りしておいたパーツの合わせ目の隙間の修正については、さらに次回へ先送りします。(^^;)
一回で作業を終わらせたい(終わらせられるくらい気泡が少ない)場合は、次回のHowTo記事を待ってから気泡処理をしてください。気泡埋めが一回じゃ終わらなそうな場合は、次回まで目に付く気泡を埋めながらお待ちください。
(byぶらっと)
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