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2013年7月23日 (火)

How to make G.K.(12)

「HowTo」カテゴリでキットを作る12回目、「3.表面処理 (1)パーティングラインの処理」です。

まずは「パーティングラインって何?」ってところから。
ゲートやバリ取りをしたなら薄々分かってきているかと思いますが、パーツの外周にはぐるっと型の合わせ目が線状に残っています。前回の仮組でチェックしていない部分ですが、これはシリコン型で複製するガレージキットの宿命です。
この線が残ったままだと安いオモチャのような仕上がりになってしまいますので、これを消してやろうという作業です。

使う道具は主にデザインナイフと、仕上げにヤスリ。
デザインナイフは垂直に立ててパーティングラインをこすり取るように削ります。(赤矢印の方向)Howto_12_1_2 一般的な刃物の使い方と異なるので初めてだと不安になると思いますが、モデラーなら皆がやっていることなので大丈夫。
ナイフの当て方が一定になりすぎて削った跡が平にならないよう、パーツの曲面に合わせてナイフを当てる角度をずらしながら削ります。(青矢印の方向)

パーティングラインが目立たなくなったら、ヤスリで仕上げをします。
ヤスリは目の細かさを「番手」で表します。荒削りに使うのが#240~#400、仕上げに使うのが#600~#800、ツルツルに磨くなら#1,000~#1,200といったところでしょうか。Howto_12_2 種類は紙タイプとスポンジタイプの2種類が代表的です。細かな作業は紙、大きく効率よく削るならスポンジが向いています。ヤスリは模型用でなくても構いませんが、模型店なら適切な商品が揃っていて便利です。
実用的なのは#360~#600くらいで、うちでは#800以上の細かいものを使うのはクリアパーツの磨きなど希なケースだけです。メカなど艶々に仕上げたいならともかく、つや消し~半光沢で仕上げるフィギュアなら#600くらいでも十分だと思います。Howto_12_3 あらかじめ使いやすい大きさに切って、100均のケースなどに入れておくと便利です。ヤスリをカッターで切る時は、裏返してヤスリの反対面に刃を当ててください。

ここでは#400の紙ヤスリでパーツの曲面を意識して表面を整えます。Howto_12_4 ムキになって力を込める必要はありません。力を入れすぎると一部だけ削れすぎたりするので、軽く撫でるように使いましょう。

パーティングラインの部分の型がズレて段差になっている場合には、以上のような作業では簡単に消えません。
ズレて高くなっている分を全て削ってしまっては、その分パーツが細くなってしまいます。といって高い方に合わせて低い方にパテを盛ると、今度は太くなりすぎます。
パーツの部分にもよりますが、高い方を半分削って、低い方に半分パテを盛るくらいがちょうど良いと思います。Howto_12_6 こんな感じにパテを盛ったら、ナイフとヤスリで表面を整えます。
大きなパーツならスポンジヤスリの#320くらいでガッツリ削って、その後#400、#600と番手を上げてなめらかにします。Howto_12_7

パーティングラインの処理は割と簡単ですが、パーツの外周ぐるりなので大きいキットや細かいパーツが多いキットは大変です。
めげずに頑張ってください。

(byぶらっと)

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