How to make G.K.(8)
「HowTo」カテゴリでキットを作る8回目、今回は「コラム~パテの話~」を少々。
予定では「2.仮組 (3)軸打ちのリカバリー」ですが、軸打ちのリカバリーだけでなく気泡埋め・パーツの合わせ目の補正・キットの改造・追加パーツ作成など様々な場面で使うパテの話は、手順の中でするよりも後で参照しやすいように切り出しておくことにしました。
この「How To」カテゴリは初めてキットを作る方にも取っ掛かりとして読んでいただけるように書いていますので、「パテを使ったことがある」「自分のお気に入りのパテは決まっている」という方は読み飛ばしてください。
さて、一口に「パテ」と言っても、種類は色々です。
パテには大きく分けて「ポリエステル・パテ(略称:ポリパテ)」/「エポキシ・パテ(略称:エポパテ)」/「ラッカー・パテ(略称:プラパテ)」があります。
他にも光硬化パテとかありますし、追加パーツ(≒原型)を作る素材となるとファンドやスカルピーなど際限がありません。なので、ここではあくまでもガレージキットを組むことを前提に、代表的なポリパテ/エポパテ/プラパテのみ説明とします。
ポリパテは歯磨き粉のようなペーストに、練りカラシのような硬化剤を混ぜて使います。混合比率は歯磨き1回分に練りカラシを耳かき1杯くらい。
とても柔らかいので、少しずつ盛りつけて削りだすような使い方がメインになります。軸打ちのリカバリーや気泡埋めにはポリパテが適しています。
また、パーツ同士の合いが悪い場合の修正をしたり、パーツの表面にモールドを追加したりという時にも便利です。
商品は40g、120g、1kgの3種類あり、量が多いほど割安になりますが、始めは少ないので試してみた方が良いでしょう。
エポパテは2種類の粘土状の材料を混ぜることで硬化します。混合比率は1:1が基本。
粘土のように捏ねて形を作れますので、追加で小物を作ったりするような用途があります。
以上の2種類は化学変化で硬化します。気温や硬化剤の比率等によりますが、混ぜてから30分~1時間で硬化し始め、数時間~半日で完全硬化します。完全硬化してガチガチになると削るのも大変なので柔らかめのうちにざっくり形を出そうと思うなら、1~2時間くらいで削れるようになります。
プラパテは主にキズ埋めやパーツの繋ぎ目を埋めたりする場合に使います。溶剤が揮発することで硬化するので、あまり厚く盛りつけると芯が硬化しませんしヒケが大きくなります。あと、プラモデルに厚盛りするとプラスチックが溶けます。ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ
ラッカーシンナーで薄めることで筆で塗ったり、もっと薄めればサーフェーサーのようにエアブラシで吹き付けることも可能です。
筆塗りに適した濃度の「溶きパテ」という商品もあります。
仕上げ工程で使うスプレー缶のサーフェーサーというのも、プラパテの一種です。表面を均一にする下地処理剤でグレーが基本ですが、用途に応じて白や最近は黒いものもあるようです。
缶スプレーで吹き付けることでキズや気泡を目立たせて表面処理をしやすくしたり、塗装前に下地を均一にするために使います。
我が家で使っている商品は記事中でamazonのアフェリエイトを貼ったものですが、メーカーや商品によって色や堅さなど様々なので、少しずつ試して自分にあったものを使ってください。
(byぶらっと)
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