貴婦人と一角獣
国立新美術館で開催されている貴婦人と一角獣展に行ってきました。
フランス国立クリュニー中世美術館の至宝で、過去に国外に貸し出されたのは1974年にメトロポリタン美術館への1度きり。40年近く前のことで、今ではフランスに行くしか見ることはできないと言われていました。
それが今回、クリュニー中世美術館を改装する間だけ日本に貸し出されることに!∑(=゚ω゚=;) 6枚の連作すべてを日本にいながらにして見られるとは思っていませんでした。
ここ数年アジア新興国の台頭で日本の衰退が言われていますが、こういう美術品が貸し出されるのを見ると、日本はまだまだ大丈夫なんじゃないかと思えてきます。
さて、このタピスリー(英語ではタペストリー)ですが、ガンダムUCにも登場するそうですね。公式図録にまで記載がありますよ。(lll゚Д゚) その繋がりか、音声ガイドは池田昌子さんと池田秀一さんです。寓意を歌った詩をシャアが朗読し、メーテルが詳細を解説する。なんとも豪華、なんというアニオタ狙い。(^^;)
オタク系のサイトさんで少しずつ取り上げられているので、その方面のお客さんは増えているのかもしれません。しかし、日本で人気が高いミュシャやフェルメールと違って、割とゆったり見られます。 関連展示も充実していて、細かい図柄一つ一つを確認できる解説、タピスリーの作り方やこの作品が作られた時代背景など、理解を深める展示がされています。もっとも、メインのタピスリーが一部屋にぐるりと展示されているだけでは間が持たないというのもあるのでしょうけど。(^^;)
しかし、タピスリーの大きさや見渡したときの迫力を直に感じられる展示はとても新鮮なものでした。関連展示を見た後でタピスリーの展示に戻れるので、より深い見方ができるのも良いです。少しでも興味のある方にはお勧めです。
(byぶらっと)
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コメント
私もこの展示は見に行きました。日本の戦国時代ぐらいの注文主一族や社会は歴史の中に消えて、タペストリーだけが残ったという重みを作品に感じました。
オタク属性のくせにガンダムはほとんどわからない人間ですが、音声ガイドにそんな隠しネタがあったんですね。詳しい方は声優名を見るだけでわかるとは思いますが。
オタク属性のある展示は最終日めちゃくちゃ混むからミクの出るLOVE展は早く行かなければと思っています。
投稿: あのつくひと | 2013年5月21日 (火) 09時09分
■あのつくひとさん
おぉ、行かれましたか。あまり話題になっていないですが、良かったですよね。
ヨーロッパの古いお城に行くとタペストリーが残っていることが多いのですが、掛けっぱなしなので保存状態は決して良さそうに見えません。
この作品は色遣いの綺麗さ、テーマを持った連作が綺麗に残っていることが貴重なんだと思います。
私もガンダムUCは見ていないので、このネタは分かりませんでした。
リンクを貼ったオタク系サイトさんの詳しさには脱帽です。
展覧会は混み具合によって満足度が大きく変わるので、如何に空いている時を狙うかが重要ですよね。
始まった直後や終了間際は混むので、今回は始まって一落ち着きする頃を狙ってみました。
LOVE展は、ちょっと考えたんですが見送りです。(^^;)
投稿: ぶらっと | 2013年5月21日 (火) 19時17分