「いざ志願! おひとりさま自衛隊」読了
酔った勢いで“予備自補”に応募し、晴れて“予備自衛官”になった岡田真理予備陸士長の体験談。
「“予備自衛官”なんて制度があったんだ」というのが、この本を見つけたときの第一印象です。
自衛隊の皆さんがどれだけ頑張ってくれているか、阪神淡路大震災や東日本大震災での逸話は多く聞きます。でも、自衛官の生の声というのはなかなか聞こえてきません。
実際の訓練の内容や自衛官の心構えといったものが、一人の予備自衛官を通して語られています。自衛官にとって「自分の命より重いもの」とは何か、心の底から「戦争反対」を願う気持ちとは。
「九条があれば戦争にならないんだから早く武力放棄を」なんてお花畑で夢を見ている人にこそ読んで欲しい本です。これを読んだ上で反論があるなら聞きましょう。
自衛官の皆さんが日本の平和を守るために、どれだけ(無駄な)努力をしてくれているか。しかも自らが「この努力がすべて無駄になれば良い」と思いながら。常に極限の訓練をしているからこそ、極限状態で救援活動ができるそうです。
他には国旗掲揚時の正しい振る舞い方なんかも紹介されています。
自分も国旗についてしっかり学ばずに育った世代です。この本を通して作法を学んだので、これからはきちんと振る舞いたいと思います。
自衛隊に理解を示すと、すぐに「右翼!」とか言われるご時世ですが、自衛隊を正しく理解するためにも日本国民の必読の書として良いくらい。中学の道徳かなんかの副読本にしてみてはいかが?
まぁ難しく考えずとも、面白おかしく読むだけで理解が深まる良書です。
(byぶらっと)
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コメント
杉山隆男のルポルタージュ「兵士に聞け」シリーズも必読ですよ。(^^)
投稿: 囃屋 佗助 | 2013年4月 1日 (月) 00時45分
■佗助さん
そちらだと、関東にいるより自衛隊の活動を身近に感じられるのでしょうか?
お薦めいただいた本、amazonさんの書評でチェックしてみました。
相当良さそう...ですが、重そう。(^^;) こちらの本は軽さも良かったんですよ。
とはいえ、真面目な内容も読んでみたいので、今度読んでみます。
投稿: ぶらっと | 2013年4月 1日 (月) 21時56分