How to make G.K.(5)
「HowTo」カテゴリでキットを作る5回目、「1.下準備 (4)パーツ洗浄」です。
ゲートとバリを取る作業で疲れてきた頃でしょうし、きりの良いところで少し気分転換をしましょう。
◆なぜ洗う?
パーツ洗浄とは、文字通りパーツを洗います。一般的には中性洗剤でゴシゴシと。
なぜそんなことが必要かというと、パーツの表面には複製時に油分がたっぷり付いていることが多いから。シリコン型からパーツを外し易いように離型剤を塗ったり、シリコンによっては離型剤代わりに油分がしみ出してくる物もあるんです。パーツが油まみれのまま作り続けると、色を塗っている過程でペロッと剥がれたりします。下地処理中ならまだしも、仕上げ塗りなんかでマスキングテープと一緒に塗った色が剥がれたら悲劇です。
何度も言うようですが、もちろんリカバリーは可能です。ですが、それは「技術的に可能」ということで、「精神的には厳しい」です。気持ちが折れます。
あと、イベント前なんかだと「時間的に間に合わない」ということもありますので、パーツ洗浄はしっかりやっておきましょう。
◆どうやって洗う?コップ1杯の水に、食器洗い用の中性洗剤を数滴というのが普通じゃないかと思います。で、使い古しの歯ブラシなどでゴシゴシ洗います。
人によっては液体クレンザーを使うというのも聞いたことがあります。良い感じに表面に細かいキズが付いて、塗料の乗りが良くなるとか。(敢えて細かいキズを付けることになるので、この後の作業「表面処理」をどこまでツルツルにしたいかによっては向きません。)
何を使うにしても、造形が入り組んだ奥までしっかり洗ってください。
◆流すのは洗剤だけ洗った後は綺麗な水ですすぐことになりますが、大事なのは、小さなパーツを間違って流してしまわないこと。小さいパーツをなくすリスクが一番高いのは、このタイミングです。ハードタイプのコンタクトレンズを扱うように慎重に洗いましょう。コンタクトレンズと違ってお金じゃ取り戻せないので、流してしまった場合の被害は甚大ですよ。
うちでは100均のザルを使ってます。割と便利で安全度が上がります。
◆手抜きは入れ歯洗浄剤で!?
さて、10パーツくらいなら30分も掛からず洗い終わるでしょうが、40~50パーツのビネットやもっとパーツの多いメカなどになると1~2時間掛けても終わりが見えなかったりします。
そこでイベント前など時間がない時に重宝するのが“入れ歯洗浄剤”Σ(゚д゚;)です。これは商品の本来の用途から外れますので、過去記事とそこからのリンク先を参考にしてください。
気を付けるコツとしては、錠剤の数を水の量ではなく、パーツの表面積で決めることでしょうか。錠剤が少ないと洗浄効果が落ちて後で塗料が剥がれる被害に遭いますので、最近はちょっと多めにしています。翌日ザルに揚げ、真水ですすいで乾かせば洗浄完了です。
◆いつ洗うのが正解?
このパーツ洗浄の作業は、ゲート・バリ取りの前に済ませちゃってもOKです。が、歯ブラシで手洗いする場合などはゲートの際などが洗いにくいので、このくらいのタイミングが良いんじゃないかな。まぁ、慣れてきたら効率を考えて色々試してみてください。
(byぶらっと)
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