龍ヶ嬢七々々の埋蔵金
タイトルは「りゅうがじょうなななの~」と読みます。ファミ通文庫の「えんため大賞」で8年ぶりとなる“大賞”というだけあって、発想、ストーリー、ちりばめられたオタク向けのネタ、すべてが面白いです。ファミ通文庫のwebサイトでは、早々にメディアミックスが展開されています。
先日の「生徒会探偵キリカ」に並ぶ、次のフィギュアの候補の一つです。
難を言えば、首から提げている電球状のアクセサリーをどうするか? ...って、いきなり具体的な話しになってますが。(^^;)
龍ヶ嬢七々々は表紙のイラストの少女の名前。自縛霊だったりします。お話の内容が気になる方は公式サイトやamazonさんのレビューをご覧いただくとして、文章で気になった事など少々。
ぶっちゃけ、編集のダメさ加減が目に余りました。
文章はしっかりしているし、難しい言葉や綺麗な表現も知っていそうだし、「てにをは」で破綻している部分もほとんどない。その辺から推察するに、作家さんより編集さんに問題がありそうな感じを受けました。
ただ他のレーベルでここまでのものを読んだことはないので、ラノベ全体というよりファミ通文庫の問題という気はします。以前酷いと感じた「幕末魔法師」もファミ通文庫だったし。┐(´д`)┌ 同じファミ通文庫でも“文学少女”シリーズがしっかりしていたのは、作家さんのレベルに助けられていたのかな。
今どきの若者はラノベから読書に入って言葉を覚えるんだから、編集さんもしっかりしてくれないと困りますよね。
マジで朱入れて送り返したいくらいです。
と、ここまで書かれると、「どのくらい酷いの?」と気になる方もいらっしゃるかもしれません。ちょっと長くなりますが、面白いので気になった所を「続きを読む」に列挙してみます。興味のある方はどうぞ。
まずはワープロの変換ミスから。
「お金がなくて変えない」とか「また会おう~(中略)~再開フラグを」とか「日常会話に置いて」なんて、2ちゃんねるの書き込みレベルですね。(それぞれ「買えない」「再会」ね。「おいて」は普通はひらがな、敢えて漢字にするなら「於いて」かと。)
「第二次成長」も、異性を意識し始めるという文脈からいって「第二次性徴」だよね。今どきは「第二次成長」とも書くのかな?
もうね、若手には原稿を手書きさせるか、ワープロソフト使うならATOKの最新バージョンを入れるくらいはしないと。って、これは作家さんの問題かな。
許せないのが「茶壺」とかいて「ちゃつぼ」とルビを振ってること。(--;)
中国茶なら「ちゃふう」でしょ、常識的に考えて。「ちゃこ」とか「さこ」と読むことはあるようですが、「ちゃつぼ」だけはないから。「ちゃつぼ」って読んじゃったら、それは日本の「お茶壺様」だ。
「ちゃふう」を出してくる時点で作家さんは中国茶を知っていると思われるので、これはルビを指定した人の問題でしょう。言葉だけじゃなく、色々な文化も学ばないとね。
あと気になったのが「プティング」って言うのかな?
試しにググってみると「プティング」でもけっこうヒットする(約 220,000 件 (0.10 秒))けど、「pudding」というスペルなんだから「プディング」にすべきじゃないかと思うんですよね。ちなみに「プディング」でググると10倍以上の約 2,390,000 件 (0.17 秒)でした。
まぁ、気がついたのはこのくらい。
って、一冊の本にこんなにあったらダメですよね。\(^o^)/
あ、一応フォローしておくと、話は面白かったですからね。(^^;)
(byぶらっと)
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