ホシヅルの日
今日のGoogleさんのロゴは、ちょっと可愛らしい「星新一 生誕85周年」です。 星新一氏が描かれた「ホシヅル」がロゴに使われています。
今日を「ホシヅルの日」と定めたのは小松左京氏だとか。その小松氏も先頃お亡くなりになられましたね。最近、作家さん、アニメーターさん、声優さんなどの訃報が多く、歳月の移り変わりを実感させられています。
私の星新一氏との出会いは、中学の図書館で読んだ「ほら男爵 現代の冒険」だったと記憶しています。単純にタイトルに興味を持って読んだのですが、荒唐無稽な面白さにハマり、短編を読みあさったんじゃなかったかな。
さすがに全部は読み切れないので何冊か読んでストップしましたが、今の読書の習慣もこの辺が原点じゃないかと思います。
穴に向かって「おーい」って言っても返事がないし、石を投げても底に届く気配もない。ちょうど良いって放射性廃棄物を捨ててたら、空から「おーい」って聞こえた後で石が落ちてきた。そんなお話しが印象に残っています。(「おーい でてこーい」)
その後に起こることは読者に想像させるという書き方や、「まさに今、こういう馬鹿なことやってるよね」っていう怖さは“ショートショート”という短い文章から想像できない奥深さがあります。
今の中学生も、星新一とか読んで本好きになったりするのかな?
Googleロゴからそんなことを考えた「ホシヅルの日」でした。
(byぶらっと)
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コメント
「おーい でてこーい」、私は中学校の国語の教科書で読みました。あの唐突さと展開、そしてラスト。とてもよく出来ている話だと、当時に思った物です。
それで、「おーい でてこーい」は映像化されているんですよね。まぁ「世にも奇妙な物語」の何年か前の「SP」で放映され、結構原作を忠実に再現してしており、改めて良く出来た作品だと思いましたよ。
物語は長いだけではなく、SSでも十分に楽しめる事を知った作品でした。それでも文才が無いと「SS」もまともに書けませんが…。
投稿: ハギハラ | 2011年9月 6日 (火) 22時36分
■ハギハラさん
発想勝負とも思えてしまうSSですが、短い文章で物語を表現したり読者を楽しませるのって、長々書くより難しいのかもしれませんね。
私はほとんど見ていませんが、映像化も色々されているようですね。SSの世界観を失わずに映像化するのもまた難しそう。世の中にはスゴイ人がたくさんいるんだなぁと感心します。
投稿: ぶらっと | 2011年9月 7日 (水) 20時44分
もう●●年(大汗)以上読んでませんけど、今でもよく「殺し屋ですのよ」とか「風邪にはルキ錠だったな」なんてシーンを思い出しますよ。
タイムリーなところでは、電気に依存しすぎた町が停電して、人間が凍えて死んでいく中でペットのお猿さんだけが生き残る、なんて話もありましたね…いや、ともすれば未来予言的な話が多かった。 インテリア感覚でパートナーを変えちゃう人なんて今どき珍しくないでしょうし。
ストーリーは覚えていてもタイトルは頭に残っていなかったりするところが自分の記憶力の限界です(^^;
投稿: こじゃる | 2011年9月 8日 (木) 00時32分
■こじゃるさん
多くの人がそれぞれの記憶に残るストーリーを持っているのが星新一氏のすごいところですね。
タイトルやあらすじを聞くと読んだ気もするのですが、それこそ●●年以上前なのであやふやだったり。(^^;)
何年経っても時代遅れにならない工夫をしたというのは有名ですが、それ以上に未来を言い当てているのには驚きです。
投稿: ぶらっと | 2011年9月 8日 (木) 20時50分