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2009年3月30日 (月)

アート三昧な1日

一昨日のことですが、早起きして上野~渋谷と回ってアート三昧な1日を過ごしました。
朝一で阿修羅展に行こうと早起きしたのですが、家を出る直前に前売りを確認したら「まだ始まってないじゃん」と愕然。orz
2度寝するかとも思った(^^;)のですが、すっかり支度もできていたのでそのまま初日のルーブル美術館展へ。


Louvre 六本木の国立新美術館でも同じ題名の展覧会をやっていますが、あちらは「美の宮殿の子どもたち」という副題で子供にまつわる古代文明の出土品や彫刻、美術工芸品までも含む幅広い展示のようです。
今回は“ふらっと”の趣味で「17世紀ヨーロッパ絵画」という絵画オンリーの国立西洋美術館(上野)へ行ってきましたが、絵はさっぱり分かりません。(^^;) 立体物なんかだと時代を超えた造形の見事さなんかに感心したり感激したりする-それが正しい鑑賞の仕方かは置いといて-のですが、絵画を観て筆づかいの違いが分かったところで、それが凄いのか凄くないのかさっぱりです。「クジャクが描かれているのはゼウスの奥さんのヘラだよ」なんてお約束を説明されても覚えきれないし。
それでもいくつかの作品で平面での光の使い方なんかを観ると、純粋に凄いなぁと思ったり。展示の目玉はフェルメールの「レースを編む女」だったのですが、初日で物凄い人出なうえ、小さな絵に皆が集中するから大変な人だかりになっていました。それでもゆっくり待ってじっくり見ると、色づかいや繊細さなど素人でも何かを感じてきました。

Fuyue_ten2009 2時間ほどゆっくり鑑賞した後、お昼を食べてから渋谷に移動。GoFaで行われている「冬絵・展Vol.5」も観てきました。
こちらは漫画家さんの原画展なので、一転してお気軽な雰囲気です。狭いフロアにたくさんの原画が飾られ、普段は印刷物で見慣れた絵でも“原画の迫力”というものを感じたり。反面、ファンサイトさんのレポートにもあるとおり物販に重点が移っているのは残念なところ。原画を観ながら隣の絵に移ったらいつの間にか販売用のアートグラフだったり。それはそれで綺麗なのですが、だまされたみたいでちょっとガッカリします。あの狭さなので、GoFaさんも展示の仕方に気を遣ってくれればと思います。

「冬絵・展」のコーヒーチケットでしっかりコーヒーを飲んだ後は、本日の締め。
昨年末から渋谷駅に展示されている故岡本太郎氏の「明日の神話」を鑑賞してきました。渋谷はなかなか行く機会がなく、公開から4ヶ月余りでやっとですよ。正面の1段高いテラスから鑑賞する数人を除いて足を止める人も少なく、すっかり街の風景にとけ込んでいました。
Taro
生前はテレビでの突飛な言動ばかり目立っていましたが、この作品が公開される際のニュースで色々な逸話を聞いて認識を改めました。氏は作品をガラス越しに見せるような展示を嫌い、自らの絵画作品が傷つけられた後にガラスで保護しようとした関係者に「また傷つけられたら俺が直してやる」と言って反対したとか。また、「芸術は触っていいんだ」と言って、子供が作品に触るのを止めようとした警備員にも「もし壊れたら俺が直すから触らせろ」と言ったとか。芸術をありがたがるのではなく身近で接するものとした真の芸術家だったんだと、話を聞いて感動しました。
そんな氏の考えを受けて、この作品も気温・湿度の変化も激しい雑踏にケースによる保護もせずに展示されることになったそうです。

同じ渋谷にはGoFaに行く手前のこどもの城に氏の作品「こどもの樹」もあります。まだ行ったことはありませんが、青山には岡本太郎の生前のアトリエ兼自宅だった岡本太郎記念館もあり、氏の作品に触れるには良い環境が揃っています。
家から最寄りとなるとこちらですけどね。

(byぶらっと)

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