チベット問題を考える(6)
正月休みにブックオフで見かけて購入した「ダライ・ラマ自伝」を読了しました。
北京オリンピックの開催時には世界中のニュースになったチベット問題ですが、案の定すっかり忘却されつつあります。しかしこの本を読むと、こうしている間にもチベットでは大勢の方が圧政に苦しんでいることが推し量れます。
ユダヤ人に対するナチスのそれを超える民族浄化が、現代において50年以上の長きにわたり続いていると思うとやりきれないものがあります。しかも現在進行形でですよ。(;´д`)
現在進行形といえば、イスラエルによるパレスチナ人の迫害なんかも目に余りますね。寡黙にして知らないだけで、他にもたくさんの問題はあると思います。
過去を振り返ればスペイン人によるインカ文明の滅亡を始め、侵略によって失われた文化・文明は枚挙に暇がありません。自国の事を棚に上げるわけにもいかないので、太平洋戦争当時の日本の亜細亜侵略なんていうのも忘れてはならないことだと言っておきましょう。侵略した側の言い分もあるでしょうが、「ダライラマ自伝」にも書かれている「侵略された側の悲しみ」というのは今も昔も変わらないものでしょう。(ただ、過去の事で真実も曖昧な上、今や言ってることが“どっちもどっち”(^^;)な感じなので、今日の所はこれ以上突っ込まないということで。)
いずれにしても、同じ過ちをこれ以上繰り返さないということだけは大事だと思った次第です。こうして自分が平和にblogなんか書いている「今」も、苦しんでいる人達がいるということは悲しいことです。
もちろん、この本はダライ・ラマ側の一方的な記述で、中国側の言い分もあるようです。しかし、最近の毒ギョウザのニュース(中国政府が日本の所為と人民に思い込ませ、信じた人民が中国国内に残っていた在庫を食べたら毒入りだったwww)なんかを見ると、現在の中国政府の主張を信じられる道理はないです。
とはいえ、日本の片隅で一市民ができる事なんて何もありません。せめて忘れないこと、たまにネットの片隅で世の人の記憶に訴えることくらいでしょう。あとはだた、同じ仏教徒として祈るばかりです。
そんな中、昨日の記事で取り上げた議員さんが、「中国および中国周辺地域における人権弾圧問題等の解決に向けて、日本国政府からの働きかけを強化するよう求める請願」についても署名を募っているのに気がつきました。こちらも署名することで支援できればと思います。共感いただける方は、ぜひ署名してあげてください。
国連や「世界の警察」を自称する某国も、自らの利益だけでなく「本当の正義のため」に動いていただきたいものです。その為にもまずは日本の政治家さん達に、醜い足の引っ張り合いはすぐに止めて、きちんと政治をしていただきたいと思います。
(byぶらっと)
【2009/2/26 9:20追記】
今朝のBS1世界のニュースで、アメリカが中国の人権問題について言及したというニュースを見ました。あわててネットニュースを確認すると、上記の記事を書いた時点では報道されていたようです。
m(_ _)m
以下、YAHOOニュースより引用です。
---(引用ここから)---
人権問題で中国を批判、米国に対する懸念も自認 米報告書
中国の方は、「内政干渉だ」という相変わらずの反応みたいですが。(`Д´) 某国なんて書いちゃってゴメンナサイ。 |
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