スバルがWRCから撤退
昨日、スバルがWRCのワークス活動を終了するという決定が発表されました。
インプレッサがGD型からGR型に替わり、少しずつ調子が上がっていただけに残念ではあります。メーカーとしても盛り上がる話題が一つ減りますし、スバルに尽くしてくれたペターや、ここのところ成長著しいアトキンソンなどの来期以降の去就も気になるところです。
しかし、今後もGroup-Nを初めとした量産車カテゴリーでの活動は続けるそうなので、私個人としては「レオーネ時代に戻っただけ」という感想だったりします。
確かにWRCでの活躍は胸躍るものがありますが、市販車ベースとは言いつつ中身は別物のモンスターマシンよりは、多少の補強などをしただけの市販車がそのまま走るGroup-Nの方が本来のスバルの活動としてはふさわしいと思うのです。
プレスリリースにもあるとおりWRC参戦の役割が一段落した今、地道な活動に立ち戻るのには良い機会だったのではないでしょうか。
(写真はレオーネ時代の雑誌広告とSUBARU RALLY TEAMのワッペンです。)
Group-Nの活動はWRCに比べれば地味なものになるのは否めませんが、これからもスバルがラリーに参戦する限り応援し続けます。サファリのGroup-Nで大活躍するスバル車を楽しみにしています。
頑張れ、スバル!!
(byぶらっと)
【2008/12/18追記】
こちらに森社長の言葉が掲載されています。
今回の決断の重さやこれからの取り組みなどが語られていて、よりスバルの想いが伝わってくる文章ですので紹介しておきます。
| 固定リンク
コメント
「僕たちは10年先を走っている」
私も、まさにそんな感じの幕引きと感じています。
投稿: Algernon | 2008年12月17日 (水) 20時55分
これからは、派手さはなくても10年先を見越したクルマ作りに徹して欲しいですね。
この経済危機も見方によっては「デカイ車ばかりじゃ売れない」>「FRスポーツなんて作ってる場合じゃない」>「存続希望も多いサンバーを継続」という、堅実な流れへの変化を期待できるかも? なんて楽観的に考えてます。(^^;)
投稿: ぶらっと | 2008年12月18日 (木) 02時16分
グループNでチームアライなり何処ぞなりが頑張り続けてくれると
信じているので、それほどショックは無く…
むしろ「今頃かよっ!」と、いった感じです。
レオーネ・レガシー・インプと、勢いだけは良くなったラリー活動
ですが、まさしく「レオーネ時代に回帰する」だけで。
KITがSTIに変わるだけ。
そんな感じですね。
一時代を引っ張れたかも知れない、ファンが増えただろう、
知名度もアップしただろう…
しかし、またまたモンスター化した「規格車両」構想が
頭を擡げてきたところなので、スバルが食い込むには
コストもリスクも大きくなるはず。
規格車両で、市場と懸け離れたレースになってしまうのなら、
やりたいところがやり続けていれば、それでも良いのでは?
「市販車にフィードバック」するにしては大きすぎるコストと
リスクはそろそろ全世界的に見直されるべきでしょう。
「和豚もちぶた」や「ベイシア」「伊香保温泉」のスポンサードで
Nカーが何処かを走っているとすれば、むしろ応援に出掛けて
行っても良いとすら思います。
何よりも、WRCよりサンバー継続の方が
日本経済にとって効果はありますよね。(*´v゚*)ゞ
投稿: 絃爺 | 2008年12月20日 (土) 17時52分
■絃爺さん
WRCで一時代を席巻したことは相当な効果があったと思います。「乗れば分かる」「乗らなきゃ分からない」と言われるスバルの良さを多くの人に味わってもらえたのですから。
そして、WRCをきっかけにスバル乗りになった方にとっては、象徴とも言えるWRC撤退は相当なショックだったんでしょうね。
でも、「公道を走る車の理想を求めたクルマ作り」から「ラリーで勝つためのクルマ作り」に焦点が遷る中で、我々古い世代のスバリストが惚れ込んだスバルから離れつつあったのも事実だと思います。
肥大化&軽撤退の流れが、少しでもスバルの原点回帰に変わると良いですね。
投稿: ぶらっと | 2008年12月23日 (火) 00時21分