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2008年7月17日 (木)

スバリスト補完計画?

SUBARU BLOGで「市街地走行での注意点 その1」という記事が公開されました。
自動車メーカーが安全運転についてユーザーを啓蒙するのは非常に良いことだと思います。BLOGなんかは正にうってつけのツールでしょう。
真のスバリスト(※)を育てるためにも、こういうことはどんどんやって欲しい。それにより富士重工業の安全への取り組み、スバル車の安全性もアピールできれば良いことずくめです。
(※)「スバリスト」とは現在、東京農業大学名誉教授・後閑暢夫さんが1975年のカートピアNo.31号誌上の「スバルは紳士の乗り物」という投稿で名付けた言葉。「クルマに対する高い見識を持ち、紳士的な運転をするスバルユーザー」を指します。~「cartopia」2006年1月号より引用~

とはいえ手放しで迎合しないのも、またスバリストの性です。(^^;)
今回の記事中で気になった点について少々。
まずはウィンカーのタイミング。「早めに」とは書かれていますが、もっと具体的に言っても良いと思います。私が普段から気を付けているのは「ウィンカーはブレーキの前に」です。
ブレーキで減速してから曲がる直前にウィンカーを点ける方を見かけますが、これは後ろを走っていると正直ムカつきます。(^^;) 「何もない所で何故ブレーキ?」と思うと後からウィンカーを点ける。先にウィンカーを点けてくれれば「この後減速するんだな」と予測してエンジンブレーキで早めに減速するなどエコな対処もできるのに。
同様に右折レーンに入るときにウィンカーを点けない人も多く見かけます。ウィンカーは交差点で右折するときだけじゃなく、レーン変更の時にも点けないと円滑な交通の流れを乱すんですよね。自分が右折レーンに入るときは、後ろにクルマがいれば左側の車線が空いているうちに早めにウィンカーを出すようにしています。そうすると、大概の後続車はさっさと左車線に移っていきます。まぁ、後ろも見て走れってことです。

次に気になったのが「まわりにクルマが走っているときは当たり前ですが、いないときでも習慣づけるためにウィンカーは点けるようにしたいものです。」という表現。
道路交通法では「周りにクルマがいなければウィンカーは不要」というわけではないと思うのですが? 自信を持って否定できない自分もどうかと思います(^^;)が、少なくとも自動車メーカーとしてはこの表記はいただけない。
周りにクルマがいなくても、歩行者もウィンカーを見ていることもあります。歩道を歩いていて、駐車場へ入るためにウィンカーも出さずに歩道を横切るバカ者に巻き込まれそうになることも希にあったりします。夕方などで歩行者が見えにくいケースもあるので、クルマの側でできるアピールは常にしておくべきと考えます。

最後に「サンキュー・ハザード」について。
ハザードはあくまでも「非常点滅表示灯」なので、状況によっては意味の取り違えによって逆に危険を招くこともあります。もちろんその場の流れでハザードを使った方がコミュニケーションが円滑に図れる場面も多いのですが、自動車メーカーが推奨するなら「手を挙げる」などの動作に留めておいた方が良いかと。

いつもどおり不躾((c)三本和彦氏(^^;))に言いたい事を言わせていただきましたが、このような問題提起をしてくれた富士重工業には敬意を表します。そこからユーザーがどう受け止め、どう考えるかは人それぞれでしょうが、それにより一人でも多くのスバリストが育つと良いなぁと思う次第。
「その1」というからには「その2」、「その3」と続くことと思います。次はどんな話題が提起されるのか楽しみです。ぜひ取り上げて欲しいのは「ライトは自分が周囲を見るためではなく、周囲から自分を見てもらうためのもの」という点。夕暮れ時はもちろん、雨の日などは日中でもライト点灯を推奨してください。

最後に一つお願いが。せっかくの記事なので、是非カテゴリー分けをしていただきたい。
今までも安全運転に関することや整備に関することなどが記事として取り上げられています。WRC HISTORYや六連星の申し子たちなどもそうですが、カテゴリー分けすることで過去の記事をテーマごとにまとめて見られると良いと思います。

(byぶらっと)

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コメント

SUBARU BLOGの方の記事も読ませていただいた上で、
個人的な意件は・・・

まず、ウインカー
記事の方にもあるとおり、「ウィンカーを点けた途端に曲がるのでは、意志を伝えることにはなりません。」
と書いてあるので、「曲がる直前になってウインカーを付ける人がいるから危ない」という意味でしょう。
ぶらっとさんのおっしゃっている意件と、書き方が違うだけで、意件の方向は同一なのでは?
様は、「ブレーキング」と言うキーワードが欠けている点で、コーナリング時の注意点では変わらないのではないでしょうか?

「何もない所で何故ブレーキ?」というのも、本当に直線だけしかないのにいきなりブレーキ?ならわかりますが、前方に十字路などの右折や左折路があるのなら、予測は出来るハズですから、この場合特に問題ないかと。
逆にウインカーが速すぎても危険な場合があります。

例としては、前方車の前に大きい十字路等があるのですが、その十字路より少し前にある細い道に、右折や左折をしてその前方車が入りたい場合、ウインカーを早めに出すとして、後方の車は、手前の細い路地ではなく「先の大きい十字路を曲がりたいのだな?」と錯覚してブレーキングが遅れる場合があります。

また、右折、左折の際の「ウインカー」が先なのか「ブレーキ」が先なのかは、出ている速度レンジにもよるかと思いますし、定義はありません。
後続車は、いつでも止まれるようにしておくのがドライバーとしての義務のはずですので、危ないと感知した事があるのであるのなら、間合いが足りなかったか、速度が出すぎていた事にもなります。

「周りにクルマがいなければウィンカーは不要」というわけではないと思うのですが?
これも、ぶらっとさんと意件は一緒だと思いますよ。
「まわりにクルマが走っているときは当たり前ですが、いないときでも習慣づけるためにウィンカーは点けるようにしたいものです。」と書いてありますよね?
「まわりにクルマが走っているときは当たり前ですが」・・・・と、前置きしつつ、「いないときでも習慣づけるためにウィンカーは点けるようにしたいものです」と書いてある。
つまり、「まわりにクルマが走っていようがいまいが・・」って意味で、「周りにクルマがいなければウィンカーは不要」とは言ってませんと思います。
勘ぐりすぎか、揚げ足かと・・。

最後に「サンキュー・ハザード」

確かに、本来の意味合いは「非常点滅表示灯」でしょうが、「合流」と言う状況下で行われた場合、その「非常点滅表示灯」としての意味合いで解釈する方がどれほど居るか?が焦点かと思われます。
逆を言えば、100%の意味合いでないから危ないと、言われているのでしょうが、
それを言えば、ホーンやパッシングの使い方でも、色々に意味がある訳で、その都度ドライバーが自己で解釈しなければならないかと思います。

この場合、お礼の一つの手段として上げているわけで、頭をさげるや、記述にもありましたが「軽く手を挙げてたり、・・」と書いてあるので、これも問題はないかと・・。
それとそう書いたのも、そういった状況下での「非常点滅表示灯」使い方が、そういう意味合いで使われるのだなと、大体のドライバーが解釈していて、常識にもなりつつあるというレベルの意味だと思いますよ。うん。

投稿: SCN | 2008年7月18日 (金) 02時14分

自分も読んでみました。自分なりの解釈として申し上げますと、

コレは、運転初心者に対してのアドバイスといった感じがしますね。気を使ってやさしい表現にしている所がとりように
よっては曖昧で誤解をまねくかもしれません。

ぶらっとサンや自分達のような運転暦が長く、クルマの運転
が好きな人間には確かに「?」と思われる表現かもしれませんね。

本当は命に関わる事なので、しっかりと断言してもらいたい
ものですけど。


投稿: S-ken | 2008年7月18日 (金) 17時18分

■scnさん
毎度、熱い意見をありがとうございます。
私の記事の冒頭でも書きましたが、自動車メーカーがユーザーの啓蒙を行うことには大賛成です。こういった安全に対する意識というのは、個人の性格や経験からも十人いれば十とおりの考え方があることも理解しています。だからこそ、メーカー側の問題提起に対してユーザーがトラックバックで自分なりの意見を寄せられるBLOGというツールは非常に有効だと思うわけです。
今回の記事は、それを踏まえて「私の考えはこうですよ」というトラバを送ってみただけのこと。性格や経験、日常の走る環境から車への接し方まで異なるscnさんが私と異なる考えをお持ちなのは当然のことでしょう。私の意見にどう思ったかの感想より、ご自身が考える安全意識や日常感じていることをご自身の意見としてトラバしていただいた方が、BLOGを通じてスバリスト全体の安全意識の向上に貢献できると思います。
公道上には様々な方が入り乱れて走っています。制限速度キッカリで走る方もいれば制限速度+αは当然と思う方もいます。「黄色当然、赤上等」という方もいれば黄色になったとたんに急ブレーキを掛けてでも止まろうとする方もいます。スポーツ走行が好きな方もいれば、たまたま歩いていた知り合いを見かけたら道端で車を止めて会話を始めてしまうようなママチャリの延長のような方まで。SUBARU BLOGを通じて色々な考え方に接することができれば、「あぁ、そういう人もいるんだ」と今後の走行の参考にもできると思います。そうして事故率が今よりさらに下がれば、こんなに喜ばしいことはないと思う次第です。

さて、一応いただいたご意見にもお答えしておきますね。
ウィンカーのタイミングについては、「早めに」でも十分とは思いますが、“私は”このように意識しているという具体例を示したまで。教習所では「交差点の何メートル手前」とか「車線変更の何秒前」と教わりますが、「ブレーキの前に」というのも一つの意識付けとしてありじゃないかと思って“私は”実践しています。もちろんどんな状況でも一律でないことは当たり前ですが。
自分が後続車として「ムカつく」と書いたのは、危険を感じたからではありません。ウィンカーを先に出してくれればエンブレなどでこちらが速度調節できる場合もあるからです。前車がブレーキをかける>猫の礫死体でもあるのかとこちらもブレーキを踏む>前車がウィンカーを出して脇道に入る>先にウィンカーを出してくれれば車間距離も十分にあったんだからブレーキかけるほどでもなかったのに!(--;)ということが多いんですよ。

「周りに車が~」の件については、揚げ足取りと解釈する方もいらっしゃるかな?と思いながら書きました。まぁ、それならそれで構いません。責任ある企業としては簡単に揚げ足を取られるような記述は避けるべきでしょうし。「メーカーの言うとおりにしたら事故った」なんて言い出すクレーマーに「常識で考えれば」などと火に油を注ぐ対応はできませんから。
極端な例はさておき(^^;)、やはり歩行者として見ていて「周りに車がいないとウィンカーを出さない車が多い」と感じます。「周りに車がいなければ不要」と考える方は実際にいらっしゃるようです。そうであるからこそ、少しでも誤解を招く表現は避けるべきと思い指摘しました。ウィンカーはどんな状況においても「習慣づけるために」ではなく、「常に義務」なんですよ。

最後にサンキュー・ハザードの件ですが、scnさんのご指摘がそのまま私の懸念に繋がります。
『「合流」と言う状況下で行われた場合、その「非常点滅表示灯」としての意味合いで解釈する方がどれほど居るか?』と書かれているとおり、合流後に前車がハザードをだせば、大部分の人は「お礼だろう」と解釈するわけです。そこで本当に緊急事態で急停止されたら、止まりきれずに追突する事にもなりかねません。免許の更新の度に「~だろうという思いこみの運転をしないように」と耳にタコができるほど聞かされるのも、実際「~だろう」で事故になるケースが多いからでしょう。

「濃色ガラスについてはもう書かない」と宣言したので触れませんでしたが、ウィンカーもサンキュー・ハザードも実は私の濃色ガラスへの不満に繋がるんですよ。前車の前で起きていることが見えないからブレーキの解釈がしづらい。以前なら車内で手を挙げれば後続車から見えたのに、濃色ガラスで見えないからサンキュー・ハザードを出すしかお礼の方法がなくなる等々。自分だけは濃色ガラス車に乗りたくない拘りは、こんな所にもあったりします。

長くなりましたが、もう一歩踏み込んでも良いのでは?という点と、逆に事故が起きたときに責任を問われかねないのでそこまで言わない方が良いのでは?と心配になった点を私なりに挙げてみました。次はscnさんならではの安全意識や気を付けている点を読ませていただけることを期待しています。

■S-kenさん
確かにメーカーとしては「初心者の底上げ」が主目的のようですね。「自分で判断できる人」「自分なりに意識を持っている人」は自分で気をつけてますしね。
ちょっと「やさしい表現」からくる曖昧さにムキになってしまいました。(^^;) スバル好き故の暴走ということでお許しください。

投稿: ぶらっと | 2008年7月19日 (土) 23時25分

わたしも不必要なブレーキを踏むのは嫌いなので、合図にもそれが避けられることを期待してしまいます。
ブレーキを踏んでから、また行動を起こしてからの合図(ウィンカー、ハザード)はわたし的には全く無意味。「もう曲がってるじゃん、今更合図なんて要らねーよ」と思って見てます。片側2車線以上の交差点で右左折を予定している車には、信号停止中もちゃんと合図を出してもらいたいですね。
道交法では「右左折の30メートル手前、進路変更の3秒前」に合図を出すように明記されているのでそうしていれば法は遵守したことになるんでしょうけど、それを見て後続車が次の行動を起こしやすくなることを意識して合図を出すようにしています。

サンキューハザードはあちこちで是非を議論されていますが、わたしもよく使います。
「割り込むな」というつもりのクラクションを「先に行ってもいいですよ」の合図だと勘違いして、脇道から幹線を走る車にぶつかって行ったケースは聞いたことあります。
電飾で「ありがとう」とか「お先にどうぞ」とか、メッセージを表示できるといいんですけどねえ。

閲覧者の多いブログで問題提起してもらえるのはありがたいけど、自動車メーカーとして書くならまずは法律から外れない表現にしとくべきでしょうね。

投稿: こじゃる | 2008年7月20日 (日) 20時11分

こじゃるさんの後ろなら気持ちよく走れそうです。(^-^)

確かにいますよね、信号が青になってからウィンカーを出す人。始めからウィンカーを出してくれてれば、貴方の後ろには並ばなかったのにと思う事もしばしば。

私も実走行ではサンキュー・ハザードは使いますよ。特にトラックなど運転席の高い車に対して車内で手を挙げても見えないですからね。
ただ、昔の車と違って近頃のクルマはハザードのスイッチが遠いのが難点だと思います。合流後の車の流れが変わりやすいときに、一瞬とは言え前方から視線を外すのは怖いですから。

細かいところをつっこみ始めると萎縮した表現しかできなくなってしまいますが、それでも問題提起してくれた富士重工業は流石だと思います。

投稿: ぶらっと | 2008年7月21日 (月) 00時53分

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