『ウルビーノのヴィーナス展』
愛と美の女神ヴィーナスは神話の中でも超有名な女神さま。そのヴィーナスを主題とする作品を集めたのが、今回の展覧会です。面白い企画だな~ってことで、国立西洋美術館に観に行ってきました。
古代ローマの女神ヴィーナス(ヴィーナスは英語名。ラテン語名はウェヌス)の前身はギリシャ神話のアフロディテ、そのアフロディテの前身は(諸説あるようですが)オリエントの女神イシュタルと言われています。この時代の絵や像は崇拝する神として表されているんでしょうね。しかしキリスト教の時代では異教の神なので、廃れたようです。そして15世紀以降、神話画(歴史画)として復活し愛や美といった哲学的な表現のモチーフや、今回の目玉ティツィアーノの『ウルビーノのヴィーナス』のような官能的な裸婦として描かれます。庶民にも浸透し結婚祝いに長持の装飾や寝室に飾る絵として贈られたそうです。愛に溢れ子宝に恵まれるように・・・とか。いや~直球ど真ん中の贈り物だな。(笑)作品が溢れるようになると、クオリティーという意味ではちょっと。(^^; 展覧会の内容も十分な展示数でしたが、見応えのあるものは限られました。ちなみにわたし的には神話画が好きなので、その辺もう少し数・内容ともに充実していたらと思います。『パリスの審判』とか『ヴィーナスとアドニス』とかね。まぁ出展カタログを買うほどには思えなかったので、絵葉書を少しだけ買ってきました。あーやっぱり絵を観るのは楽しいな。(^-^)
(byふらっと)
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