『ロートレック展』
ワンフェスから引き続き宿題製作で灰のように燃え尽きていました。(笑)はたと気が付くとサントリー美術館の『ロートレック展』が3/9までだったので、慌てて行ってきました。(毎度のパターン)
19世紀パリ、美しき時代と呼ばれた華やかで活気のある時代ですが、強烈な日差しはその明るさとは逆に深い闇も生み出すもので、その明暗を表現したのがロートレックだったのではないかと思います。そう思うのはロートレックの生い立ちの所為とも思うのですが、彼の描く人たちを見ていると切なくなったり排他的になったり複雑な感情がわき起こります。そしてその瞳はモデルの内面の現れなのか、それともロートレックの眼差しなのか分からなくなります。好きな絵とは違う、どうにも気持ちの片隅から離れない・・・それがロートレックなのです。
この展覧会ではポスターや挿し絵を殆ど網羅し、さらに油彩画や素描も展示されかなりの内容になっています。見応え十分!今更ですが、オススメの展覧会です。私としてはやはりポスターに見られる大胆な構図と色彩、線の色や太さなどが見所ですね。会場でも解説がありますが、浮世絵の影響を感じさせるものもあります。それとどのモデルを見ても不美人で本人は不本意なのではと思ってましたが、実際下絵に不満で制作を断ったものもありました。なんだか笑えたな。う~ん、いろいろ発見のある展覧会でした。
(byふらっと)
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