おじぃちゃん孝行した気になる本
いつか行くことが出来たら・・・と憧れを抱くプラド美術館。その日のためにという訳じゃないけど『プラド美術館の三時間』(筑摩書房)を買ってみました。
プラド美術館に展示収蔵されている作品の解説書かと思ったら、ちょっと違うようです。画家や作品の来歴や絵の解説は殆どありません。(^^; なんというか、著者の抽象的な感想というか熱に浮かされたような独り言を延々聞かされるような・・・そんな本です。最初は「こりゃ~失敗したか」と思いましたが、読んでいくうちに慣れてきたらあまり気にならなくなりました。「期待した方向と違ったな」と納得してしまえば、それなりに楽しく読めるものですね。「そうか、おじぃちゃんはそう思ったんだね、うんうん(^-^)」と、なんだか祖父孝行でもしたような感じ。(本の感想としてはどうだろう。笑)
“最高のムリーリョと最低のムリーリョ”の項では、(ムリーリョお約束の)『無原罪のお宿り』が最悪の輝かしき例としてあげられていました。(笑)確かに漫画チックだなと思わせるくらい可愛い絵ではありますが(それ故とっつき易い絵だと思う)、なんともバッサリでございます。こうなるとおじぃちゃん推薦の最高のムリーリョが見たくなります。プラド美術館を訪れる楽しみがまたひとつ増えました。(^▽^)
(byふらっと)
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