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2006年7月19日 (水)

百瀬語録

昨日のLEGACY BLOGは、D型から採用されたテレスコピックステアリングの開発秘話。素人の私はステアリングの軸を前後に動かすくらい、簡単に追加できると思ってしまいます。しかし、既に完成しているものに後から追加するのは、周辺部品の制限から「絶対無理」というくらい難しいことだそうです。それを実現するまでの話が紹介されていますが、読んでいて鳥肌が立つくらい感動しました。

記事の中からいくつか言葉を拾ってみます。
「出来ないと言うなら、この会議にいてもらう必要がない。」
「出来ない事への悔しさが自分にもあり、次第に挑戦する意志が沸いて来ました。」
「だんだん一致団結でLEGACYユーザーのため何がなんでもテレスコを設定させようという雰囲気になりました。」
「試作品で、試験評価し、従来にも増して良いものにしようと色々なチャレンジをして、結局量産寸前まで戦いが続きました。」
「テレスコがついたけれど、ハンドルがプルプルしているのでは、走りの質感が高いと評判を頂いているスバルとしてはNGです。」
「最終的にはシャフト本体だけではなく、取付け部の剛性アップもしてA型(’03年)の性能を上回るものになりました。」
この流れって、本などで読む“スバルの生みの親”百瀬晋六氏の時代から脈々と続くスバル魂ってやつですか。

こんどは百瀬語録から、いくつか対応しそうな言葉を引用します。
「出来ねーと言うことはやる気がねーからだ」
「何とかできるはずだ。不可能はない。」
「自分のやった仕事は、誰にも負けない自信を持て。」
「まずいと感じたら、すぐ直すのが本当の技術者だ。」
「問題の本質はなにか。そこを充分考えろ。」
これらの言葉は車の設計に限らず、どんな仕事にも共通する取り組み姿勢だと思います。私の仕事はまったく異なる職種ですが、日頃からこれらの言葉に照らし合わせて「自分はしっかり仕事をしているか?」と自問自答しています。現代の富士重工にもこの精神がしっかりと受け継がれているとは聞いていましたが、実際の事例に触れることができて本当に嬉しいです。自分が信頼して乗り続ける車はやっぱりスバルしかないと、改めて思いました。

余談ですが、百瀬語録からもう一つ。
「上に立つものは手をよごせ。」
こんな上司、なかなかお目にかかれませんね。(--;)

(byぶらっと)

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コメント

ヤフーでブログをやらせてもらってます。スバル話であれば順応可能です(笑)その他アニメ系も行けますが、流石に最近の物は・・・よく分からないのが現状ですかね。レガシィはインプとは別進化を遂げてますよね?まだSi付きなのは乗った事がないのですよ。どうなんでしょ?

投稿: scn | 2006年7月19日 (水) 03時12分

先日は埼玉在住さんのブログでお世話になりました。m(_ _)m 改めてscnさんのブログを拝見しましたが、その年齢とは信じられない博識ぶりに仰天いたしました。またじっくり読ませていただきたいと思います。
さて、噂のSI-DRIVEですが、私も未経験です。というか完全なマニュアル志向なので、あまり興味が無いというのが本音。「アクセル開度の調整くらい自分でします」って感じです。世間の評価はまた違うのでしょうけどね。

投稿: ぶらっと | 2006年7月20日 (木) 01時15分

富士重工といって百瀬晋六の名前を思い出す元富士重症患者です(自爆)
現代日本が忘れ去った思想がほぼすべて百瀬語録にある気がしますよ(笑)ことを起こす前に粘り強く調べるとか全体で考えるとか。
現在訳あって電気設備保安の自営業者やっますが、技術サービス業のコツがこの百瀬語録に多く記載されますよ。ダメなら駄目の説明をするとか、解決法を多方面で探すとか、終わりの見えないエンドレス思考など。
こういう技術者がいないと日本は上がり目がないと思いませんか!?

投稿: ヒラタツ | 2023年4月21日 (金) 16時22分

>ヒラタツさん
「富士重症」、良い言葉ですね。
百瀬語録は本当に何の仕事にでも通じる基本の考え方だと思います。
こういうカリスマは百瀬氏だけに限らず、本田宗一郎氏や松下幸之助氏など多くの先人の教えが今に引き継がれているんでしょうね。「思想」の部分は大事に受け継いでいきたいものです。

投稿: ぶらっと | 2023年4月21日 (金) 22時43分

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